四旬節第1木曜日

(その日、)王妃エステルは、死の苦悩に襲われて、主に寄りすがった。そして、イスラエルの神である主に祈った。

   「主よ、わたしたちの王よ、

  あなたは唯一のお方、

  あなたのほかに助け手を持たない

  ただひとりでいるわたしを助けてください。

  危険が身に迫っています。

  わたしは生まれた時から、

  わが先祖の部族の中で聞かされてきました。

  主よ、あなたはイスラエルを万民の中から、

  我らの先祖をすべての先祖から選んで

  御自分の永久の遺産とし、

  イスラエルに約束したことを実現されたと。

  主よ、思い起こしてください。

  この悩みの時、あなたご自身をお示しください。

  神々を支配し、すべての主権を握る王よ、

  わたしに勇気をお与えください。 

  このわたしに獅子の前で雄弁な言葉を語らせ

  その心を変えて我らに戦いを挑む者を憎ませ、

  その仲間と共に葬り去ってください。

  御手をもってわたしたちを救ってください。

  主よ、あなたのほかに頼るもののない

     ただひとりでいるわたしを助けてください。

  あなたはすべてをご存じです。」

 

 

    
  福音朗読  マタイによる福音書    7:7-12

 (そのとき、イエスは弟子たちに言われた。)

「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」