2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

キリストに倣いて(3.48.5 永遠の日およびこの世の苦悩について)

私が心で天上のことを思いめぐらしているのに、たちまち雲霞のごとく肉情が起こって私の祈りを妨げるとき、私の内的苦しみはどれほどでしょう!ああ私の神よ、私から遠ざかりたもうな、またおん怒りをもっておん召使から離れたもうな。 主の雷光を放射ってこ…

キリストに倣いて(3.48.4 永遠の日およびこの世の苦悩について)

追放の身の私を慰めて下さい、私の悲しみをやわらげて下さい、なんとなれば、私のあこがれの的はただ主だけであり、この世が私の慰めにと提供するものは、私にとっては、ことごとく重荷になるばかりだからであります。 私は早く主と親しく交わって楽しみたい…

キリストに倣いて(3.48.3 永遠の日およびこの世の苦悩について)

ああ、いつになったら、これらの不幸は終わるのでしょうか?いつになったら、私は罪の奴隷たるみじめな境遇から解放されるのでしょうか? ああ主よ、私はいつになったら、ただ主お独りを思うことができるのでしょうか?いつになったら、主において思うぞんぶ…

キリストに倣いて(3.48.2 永遠の日およびこの世の苦悩について)

天上の住民たちは、その日がいかに楽しいかということを知っています。しかし追放された私たちエバの子は、この日が辛く苦しいことを嘆いているのであります。 この世の日は短くて悪く、悲しみと心配とに満ちております。ここでは人は多くの罪に汚され、多く…

キリストに倣いて(4.48.1 永遠の日およびこの世の苦悩について)

ああ天の都のいとも幸いなる住居よ!ああ永遠のいとも輝かしき日よ!その日は夜の闇に包まれることなく、つねに無上の真理に照らされ、いつも喜びに満ち、いつも心配を知らず、しかもその状態が変わって反対になるようなことは決してないのであります。 ああ…

キリストに倣いて(3.47.4 永遠の生命を得るためにあらゆる患難を忍ぶべきこと)

ああ、あなたはもしこれらのことをよくよく味わい、深く心に浸みこませるならば、どうして一度でも不平をもらすことがあろうか。 永遠の生命のためには、どんなにつらい苦労でも忍ぶべきではなかろうか。 神の国を得るか得ないかということは、決して小さな…

キリストに倣いて(3.47.3 永遠の生命を得るためにあらゆる患難を忍ぶべきこと)

ああ、かつて世の人に軽蔑すべき者、生きがいもない者と思われた天国の諸聖人が永遠の栄冠をいただき、いま、大なる光栄に喜び勇んでいる有様を、あなたが見たとするならば、あなたはきっとすぐ地上にひれふし、ただひとりの他人の上に立つよりも、むしろす…

キリストに倣いて(3.47.2 永遠の生命を得るためにあらゆる患難を忍ぶべきこと)

自分の仕事を大事にして、わたしの葡萄畑で忠実に働け。そうすればわたしはあなたの報賞となるだろう。 書き、読み、歌い、嘆き、沈黙し、祈り、雄々しく辛いことを忍べ。永遠の生命はこれらのすべての戦闘、いな、いっそう大なる戦闘をもする価値があるので…

キリストに倣いて(3.47.1 永遠の生命を得るためにあらゆる患難を忍ぶべきこと)

わたしの子よ、あなたはわたしのために労苦を負うても、勇気を失ってはならぬ。また患難に出会ってもくずおれてはならぬ。かえっていかなる出来事にもわたしの約束を思い、力と慰めとを得るがよい。 わたしはかぎりない報賞をあなたに与える力がある。 あな…

キリストに倣いて(3.46.5 悪口されたときは、神を信頼すべきこと)

ああ主よ、私の神よ、強く、忍耐強く、正しい審判者よ、主は人間の弱さと悪さとをご存じですから、私の力、私のよりどころとなって下さい、私の良心だけでは私に不十分だからでございます。 主は私の知らないことをご存じです、ですからどういう非難をこうむ…

キリストに倣いて(3.46.4 悪口されたときは、神を信頼すべきこと)

人間の証言はしばしばあてにならぬことがある。けれどもわたしの判決は真実で変わることなく、またくつがえされることもない。 ただそれはたいてい隠れていて、これをくわしく啓示される者は至って少ない。そして愚か者の目には正しくないと見えても、決して…

キリストに倣いて(3.46.3 悪口されたときは、神を信頼すべきこと)

しかし心を内部に向けず、神を目の前におかない人は、非難の一言にもすぐに動かされるのである。 ところがわたしを頼みとして、自分の判断を頼みとしない人は、少しも人間を恐れることがないだろう。 なんとなればわたしは審判者であって、どんな秘密でも見…

キリストに倣いて(3.46.2 悪口されたときは、神を信頼すべきこと)

しかしもっとよく自分の心の内を探ってみよ、そうすればあなたは、世間というものと、人の気に入りたいというむなしい望みとが、まだ自分のうちに生きていることに気がつくだろう。 なんとなれば、あなたが自分の欠点のためにさげすまれ、恥ずかしめられるこ…

キリストに倣いて(4.46.1 悪口されたときは、神を信頼すべきこと)

わたしの子よ、しっかりと立って、わたしを信頼せよ。 言葉はひっきょう言葉に過ぎぬではないか。空中を飛んで来るが、一個の石を傷つけることすらできないのである。 もしあなたに罪があるなら、潔く行ないを改めようと思え。 もしあなたの良心にやましいと…

キリストに倣いて(3.45.5 すべての人を信じてはならぬこと、および言葉で過失を起こしやすいこと)

ああ、他人のことには沈黙を守り、言われたことをなんでもむやみに信ぜず、聞いたことをかるがるしく他に伝えず、ごく少数の人にしか心を打ち明けず、人の心をごらんになる主をつねに求め、いろいろな言葉の風に吹き回されず、内外万事主のみ旨のままに行な…

サンフランシスコのカテドラル

キリストに倣いて(3.45.4 すべての人を信じてはならぬこと、および言葉で過失を起こしやすいこと)

主が「人に用心せよ」(マタイ10.17)「人は自分の家の者を敵とするだろう」(マタイ10.36)、「見よ、ここに居る、あすこに居ると言っても信ずるな」(マタイ24.23)と、私たちに前もって警告しておかれたのは、なんと賢明なことであったでしょう。 私は自分でひ…

キリストに倣いて(3.45.3 すべての人を信じてはならぬこと、および言葉で過失を起こしやすいこと)

「私の心は、キリストに基礎をおいているので、堅固なものです。」(聖女アガタ)と言った、あの聖なる霊魂は、ああ、なんと賢明であったことでしょう。 私ももしそうであったとしたら、人を恐れる念にこれほどたやすく悩まされることもないでしょうし、矢のよ…

キリストに倣いて(3.45.2 すべての人を信じてはならぬこと、および言葉で過失を起こしやすいこと)

だまされることも、困らされることも一度もないほど、万事に注意深く用心して、自分を守り得る人がだれかありましょうか? けれども、ああ主よ、主により頼み、純真な心で主を求める人は、それほどやすやすとは倒れないのであります。 そしてそういう人は、…

キリストに倣いて(3.45.1 すべての人を信じてはならぬこと、および言葉で過失を起こしやすいこと)

「ああ主よ、人の助けはむなしいものですから、悩みのときに私をお助けください。」(詩篇59.13) 私が人の信実をあてにしていたのに、それを見出さなかったことはいくたびあったでしょう! またあてにもしていなかったのに、それを見出したことも、いくたびあ…

キリストに倣いて(3.44.2 外の物に執着してはならぬこと)

ああ主よ、私たちのこの有様はなんとしたことでしょう。ごらん下さい、この世の損失は非常に嘆き悲しみ、わずかばかりの利益を得るには、勤労し奔走するくせに、霊魂の損失は忘れてしまって、思い出すこともほとんどありません。 またほとんど、あるいは全然…

キリストに倣いて(4.44.1 外の物に執着してはならぬこと)

わたしの子よ、あなたは多くのことにおいて、知らずにいるがよい。そして、自分を地上のことに死んだ者と思い、全世界は自分にとって十字架に付けられたものと考えるべきである。 あなたはまた多くのことを、耳をふさいで聞かずにすませ、むしろ自分の平和に…

キリストに倣いて(3.43.4 むなしい世間の知識に対して)

かつてある人はわたしを深く愛し、それによって神のことを悟り、驚くべきことを語った。 その人は深遠微妙なことを研究するよりも、むしろいっさい万事を捨てることによって進歩したのである。 しかしわたしは、ある人々には普通のことを語り、ある人々には…

キリストに倣いて(3.43.3 むなしい世間の知識に対して)

わたしは一瞬の間に謙遜な心を高く引き上げ、学校で十年勉強して得るよりも多く、永遠の真理を悟らせるのである。 わたしが教えるのには、騒々しい言語も用いず、ごたごたと意見ものべず、名誉の野心もなく、議論の争いもない。 わたしが教えるのは、地上の…

キリストに倣いて(3.43.2 むなしい世間の知識に対して) 

あなたは多く読み多く知ったならば、いつも唯一の本源に帰らなければならぬ。わたしこそは人に知識を教え、小さい者にも人の教え得ないほど明らかに悟らせることができる者である。 わたしが語れば、その人はたちまち賢くなり、大なる霊的進歩をするだろう。…

キリストに倣いて(3.43.1 むなしい世間の知識に対して)

わたしの子よ、人間の美しい言葉に動かされてはならぬ。「神の国は言葉にあるのではなくて、実力にある」(コリント前4.20)からである。 わたしの言葉に注意せよ、わたしの言葉は心を燃やし、精神を照らし、痛悔を起こさせ、多くの慰めを与えるからである。 …

キリストに倣いて(3.42.2 平安は人の間に求めてはならぬこと) 

けれども何かの善事を自分に帰する者は、神の恩恵が自分に来るのを阻み止める。なんとなれば、聖霊の恩恵はつねに謙遜な心を求めるからである。 もしあなたがまったく自分をない者とし、被造物に対する愛をことごとく心から追い出すことができるならば、その…

キリストに倣いて(3.42.1 平安は人の間に求めてはならぬこと)

わたしの子よ、もしあなたが気の合った人だから、とか、いっしょにいる人だからとか、とかいう理由で、ある人を頼みとして平安を得ようとするならば、落ちつきを失ったり、ごたごたにまきこまれるだろう。 しかしあなたがもしつねに生きて存在する真理により…