キリストに倣いて(3.48.4 永遠の日およびこの世の苦悩について)

 追放の身の私を慰めて下さい、私の悲しみをやわらげて下さい、なんとなれば、私のあこがれの的はただ主だけであり、この世が私の慰めにと提供するものは、私にとっては、ことごとく重荷になるばかりだからであります。

 私は早く主と親しく交わって楽しみたい、けれどもまだその域に達することができません。

 私は天上の物事に愛着したい、しかしこの世の物事と、まだ死に切っていない自分の情欲とのために、圧倒されているのであります。

 私は心ではいっさいの事物に超然としていたい、けれども肉体では不本意ながらしかたなくそれに屈服するのであります。

 なんという不幸な者でしょう!私はかように自分と戦い、自分にとってやっかいきわまる者となっているのであります。それは霊は上に向かおうとしているのに肉は下に向かおうとしているからであります。