2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ああ、あらゆる造られた光にまさる永遠の光明よ、ねがわくは天からおん光線を放って私の心の奥底までもさしこませてください。 私の霊魂とその能力を清め、喜ばせ、照らし、活気づけ、もって楽しさに恍惚として、主に没入することができるようにしてください…
主を楽しみとする人にとっては、なんの楽しくないことがありましょうか?また主を楽しみとせぬ人にとっては、なんの楽しいことがありましょうか? けれどもこの世の知者や肉の楽しみを求める者は、主の英知の前には光を失ってしまいます。なんとなれば前者に…
ごらん下さい、私の神、私のすべてよ!私はほかに何を欲しましょうか?これ以上幸福なものとして、何を望むことができましょうか? ああ快く甘美な言葉よ!しかしそれはただ永遠のみ言葉を愛し、この世をもこの世にある物をも愛せぬ人にとってだけ、そうであ…
心の目が清ければ清いほど、人はいよいよしっかりしていろいろな嵐の中を通りぬけることができるだろう。 けれどもこの心の清い目は、多くの人の場合曇るのである。というのは、何か楽しいものに出会うと、すぐにそれに見とれてしまうからである。 なんとな…
わたしの子よ、あなたの刹那の気分をあてにするな。それはすぐに変わって別なものとなるからである。 あなたの生きている間は、いやでも変化はまぬかれない。それで上機嫌がたちまち悲しみになったり、安らかな気持ちがたちまち不安になったり、敬虔がたちま…
わたしはあなたに、「人々の間でとうとく価高いとされているものを投げうって、価少ないとされているものを買え」と言ったのである。 なんとなれば、ほんとうの天来の知恵はきわめてつまらない小さいものと思われ、ほとんど忘れられていることを求めない。で…
わたしの子よ、あなたは完徳に達した人々のたどった道について聞いた時、それを避けたり落胆したりしてはならぬ。かえってそれに励まされていっそう高く上ろうと努め、そうでないまでも、せめてはそうすることを、あこがれ望まなければならぬ。 ああ、あなた…
主よ、これは一日の仕事ではありません。また子どもの遊びごとでもありません。この短かい言葉のうちにこそ、修道者の完徳が残らずふくまれているのであります。
わたしの子よ、あなたはまったく自分を捨ててしまわないならば、完全な自由を得ることはできない。 自分の利益を求め、自分だけを愛する者、貪欲な心が深く、好奇心に駆られる者、あちらこちら駆け回っていて、いつも安楽ばかりを求め、「イエズス・キリスト…
私たちは人がどれほどのことをしたかをすぐ問題にします。けれどもいかなる徳ともってそれを行なったかは、それほど熱心に考えません。 私たちは人が勇敢であるか、金持であるか、美しいか、上手であるか、文章がうまいか、歌がうまいか、よく働くかというこ…
ちょっと心を集中することができたかと思うと、すぐまた気を散らして、自分の所行をきびしく調べ考えないとは、ああ、なんと情けないことでしょう! 私たちは自分の愛情が何に向かっていても一向気に留めず、それがことごとく汚れていてもされに嘆きません。…
観想を望む人はたくさんあります。けれどもかれらは、それに必要なことを実行しようとしません。 外界にある、目に見える物にひっかかっていて、完全な禁欲ということをゆるかせにするのは、大なる障碍であります。 私たちは霊的な人間と思われておりますが…
それには霊魂を高くあげて、自分を離脱させる大なる恩恵が必要であります。 また人の精神を高尚にし、すべての被造物を離れて、まったく神と一致しないならば、たとい何を知り、何を持っていようとも、それは大したことではありません。 唯一、無限、永遠の…
主よ、私がだれにも、またいかなる他の被造物にも、妨げられることのない境地に達するべきものでありますなら、私にはもっともっと大なる恩恵が必要であります。 なんとなれば何かが私を引き留めている間は、私は主に向かって自由に飛び行くことができないか…
もしあなたが正しく考え、真理に徹して思いめぐらすならば、患難不幸のために決してそれほど落胆して悲しむべきではない、かえって喜んで感謝すべきである。実際、わたしがあなたを悲しみをもって苦しめ、容赦しないのを、唯一の喜びとなすべきである。 「父…
それは与えてもやはりわたしのものである。取り去ってもあなたのものを取ったのではない。なんとなれば、「すべてよい賜物と完全な恵みとは」(ヤコブ書1.17)わたしのものだからである。 わたしがあなたに、苦しみ、またはいかなる患難不幸をくだしても、不満…
たといわたしが一時あなたに患難を与え、あるいはあなたの望んでいる慰めをあなたから奪い去ることがあっても、まったく見捨てられた、などと思うな。これこそ天国にいたる道だからである。 そして万事望み通りに行くよりも、患難不幸に鍛えられる方が、あな…
けれどもこういう空想に迷わされるのは、人間によくあることで、かように敵の暗示に負けやすいのは、その心がまだ弱いという証拠である。 なんとなれば、かれはあなたをあざむくためには、真理でも偽りでもかまわず用いるし、あなたを倒すためには、現在の愛…
「わたしにできないことがあろうか?」(エレミヤ記32.27) またわたしは、口先だけで実行しない人間のようであろうか? 「あなたの信仰はどこにあるのか?」(ルカ8.25) しっかりと立って、こらえ通せ。 忍耐強く勇敢であれ、時節がきたら、慰めがあなたを訪…
わたしの子よ、「わたしは主であって患難の日に力を与える者」(ナホム書1.7)である。 ことが順調に運ばぬときには、わたしのもとに来るがよい。 天来の慰めをもっとも妨げるものは、あなたの祈りに向かうのがおそすぎることにほかならない。 というのは、あ…
私はかような事態に臨んで、いまさら何を言うべきでしょう?主よ、ねがわくはみ旨の行なわれますように!私が苦しみ悩むのは、当然のことであります。 ですから私は忍ばなければなりません。どうかして、暴風雨が過ぎ去って、凪になるまで立派に忍耐したいも…
ああ主よ、主のみ名が永遠に賛美されますように。なんとなれば、これらの誘惑や患難不幸が、私をおそって来たのは、主のみ旨によるからであります。 私はこれを免れることができません、ただ主のみ許に避難して、お助けを仰ぎ、この禍を変じて私の益になるよ…
あなたの平安を人の舌頭においてはならぬ。よく言われようが、悪く言われようが、それによってあなたの人物が変わるわけではないからである。 真の平安、真の栄誉はどこにあるか?わたしの裡にあるだけではないか。 人の気に入ることをねがわず、また人の気…
わたしの子よ、人があなたのことを悪く思い、ききたくないようなことを言っても気を腐らせてはならぬ。 あなたは自分のことを、もっと悪い者と考え、自分より弱い者は一人もないと思わなければならぬ。 あなたはもし霊的生活を送るならば、一時の言葉などに…
主よ、天来の知恵を私に授け、何よりも主を求め、何よりも主を味わい、愛し、その他の物事は、主の英知のお定めの通り、あるがままに悟ることを私に学ばせてください。 また私をして、自分にへつらう者を賢明に避け、自分に逆らう者を忍耐をもってこらえるこ…
ああ神よ、聖霊の恩恵によって私を強めて下さい。 私に力を与えて、「内なる人」を強くし、私の心をあらゆる無益の心配、思いわずらいから逃れさせてください。またさまざまな欲望によって、いかなる物にも、その価値の多少を問わず、心を引かれることなく、…
だから外部において何かを得たり、それをふやしたりすることは、あなたにとってなんの益にもならない、益になるのはむしろそういう物を軽んじて、根こそぎ心から引き抜いてしまうことである。 これはただ金銀財宝についての話ばかりではない。名誉を欲しがっ…