キリストに倣いて(3.29.1 患難の際いかに神を呼び頼み、かつ賛美すべきか)

 ああ主よ、主のみ名が永遠に賛美されますように。なんとなれば、これらの誘惑や患難不幸が、私をおそって来たのは、主のみ旨によるからであります。

 私はこれを免れることができません、ただ主のみ許に避難して、お助けを仰ぎ、この禍を変じて私の益になるようにしていただく外はないのであります。

 主よ、いま私は患難不幸の裡にあって、心が安らかでありません。現在の苦しみに非常に悩まされております。

 愛する父よ、いま「私は何をか申しましょう」私は窮地におちいりました、「私を救ってこの時を免れさせてください」(ヨハネ12:27)

 しかし私が「この時に至った」のは、私が深い謙遜を得て、主に救われ、それによって主のみ光栄があらわれるためにほかなりません。

 ああ主よ、なにとぞ私をお救いください。なんとなれば、私のようなあさましい者は、主がいてくださらなければ、どうすることができましょうか?またどこへ行くことができましょうか?

 ああ主よ、このたびもまた私に、忍耐をお与えください。

 ああ私の神よ、私をお助けください、そうすれば私は、どれほどひどく苦しめられても恐れることはありますまい。