2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

キリストに倣いて(3.41.2 この世の名誉をことごとく軽んずること)

主よ、私たちは盲目で、虚栄心のためにすぐ迷わされます。 よくよく自分を反省してみますと、私が被造物から不当な侮辱を加えられたことは一度もありません。それゆえ、私には主をお怨みすべき道理は少しもないのであります。 なんとなれば私は、主に対して…

キリストに倣いて(3.41.1 この世の名誉をことごとく軽んずること)

わたしの子よ、あなたは他人が敬い尊ばれ、自分が軽んじ蔑まれるのをみても、気にかけてはならぬ。 天にいる私に向かってあなたの心をあげよ、そうすれば地上の人に軽蔑されるのを、悲しむことはなくなるだろう。

キリストに倣いて(3.40.6 人は自分では一つの善をも有せず、何事をも誇り得ぬこと)

相互の名誉は、ユダヤ人が求めるでしょう、しかし私はただ神から出るそれを求めましょう。(ヨハネ5.44) あらゆる人間の光栄、あらゆる一時の名誉、あらゆる世間の高位などは、主の永遠の光栄にくらべれば、むなしい愚かなものに過ぎません。 ああ私の真理で…

キリストに倣いて(3.40.5 人は自分では一つの善をも有せず、何事をも誇り得ぬこと)

しかし真の光栄、聖なる喜びは、自分を誇りとせず主を誇りとし、自分の徳を喜びとせず主のみ名を喜びとし、主のためでなければ、被造物を楽しみとせぬところにあります。 ねがわくは私の名でなく主のみ名がたたえられ、私の業でなく主のみ業がほめられ、主の…

キリストに倣いて(3.40.4 人は自分では一つの善をも有せず、何事とも誇り得ぬこと)

主に感謝いたします、私にとって何かがうまくいくのは、いつでもみな主から出るのであります。 しかし私は主のみ前に出たら空であり無であり、変わりやすい弱い人間であります。 ですから私は何を誇ることができましょう。またどうして人に尊敬されたいなど…

キリストに倣いて(3.40.3 人は自分では一つの善をも有せず、何事をも誇り得ぬこと)

それゆえ信心深くなるためにせよ、あるいは患難にあって、慰めてくれる人が一人もいないために余儀なく主を求めるに至ったにせよ、いずれにしても人からの慰めをことごとく捨て去ることができるならば、その時こそ私は当然主の恩恵を期待することができ、ま…

キリストに倣いて(3.40.2 人は自分では一つの善をも有せず、何事をも誇り得ぬこと)

ああ主よ、けれども主はつねに同一で、永遠に変わらず、いつも善であり、義であり、聖であり、すべてをよく、正しく、聖く行ない、英知をもってこれをお取り計らいになります。 ところが進歩するよりも退歩しがちな私は、いつも同じ状態に留まることはありま…

キリストに倣いて(3.40.1 人は自分では一つの善をも有せず、何事をも誇り得ぬこと)

「主よ、人はどういう者なので、これを記憶に留めたまい、人の子はどういう者なので、これを顧みたもうのでございますか。」(詩篇8.5) 人になんの功績があって、主はこれに恩恵をお与えになるのでしょうか? 主よ、たとい主が私をお捨てになっても、私は何を…

キリストに倣いて(3.39.4 人は仕事に気短かであってはならぬこと)

人のほんとうの進歩は、自分を捨てることである。そして自分を捨てた人は、非常に自由で安全である。 しかしすべての善に反対する昔からの敵は、誘惑をやめることがない、油断している者をその欺瞞の罠におとしいれることができないかと、昼も夜も奸計をめぐ…

キリストに倣いて(3.39.3 人は仕事に気短かであってはならぬこと)

わたしの子よ、人はしばしば自分の望むことを熱心に行なう。けれどもそれをなしとげると、他のことを考え始める。なんとなれば嗜好は同一の物事に対して長続きせず、むしろ一つの物事から他の物事へ推し移るからである。 だから、小さなことにおいてすら、自…

キリストに倣いて(3.39.2 人は仕事に気短かであったはならぬこと)

主よ、私は喜んで万事を主にお任せいたします。私の考えなどはほとんどなんの役にも立たないからでございます。

キリストに倣いて(3.39.1 人は仕事に気短かであってはならぬこと)

わたしの子よ、あなたのことをつねにわたしに任せよ。わたしはそれをよい時期に、よいように取り計らおう。 わたしの計らいを待て、そうすれば、それがあなたのために益であることがわかるだろう。

キリストに倣いて(3.38.2 外部のことではよく自分を支配し、危険に際しては神によりすがること)

またあらゆる事がらにおいて、その外観に止まらず、見たこと聞いたことを肉眼をもって判断することなく、いかなる場合にもモーセと同じく、すぐに幕屋にはいって主のおぼしめしを伺うならば、あなたも時には神のお答えを聞き、現在、および未来の多くのこと…

キリストに倣いて(3.38.1 外部のことではよく自分を支配し、危険に際しては神によりすがるべきこと)

わたしの子よ、あなたは一生けん命勉め励み、どこにいても、何事をするにも、またいかなる外部の仕事をするにも、内心は自由で、自分を支配し、すべての物事きり回し、これにきり回されることがないようにしなければならぬ。 そして自分の行為の主となり君と…

キリストに倣いて(3.37.5 心の自由を得るために、まったく自分を捨てること)

わたしはこれまでにもうたびたびあなたに言ったが、いまもまた言う、「私心を去り、自分を捨てよ、そうすれば大なる心の平安を得るだろう。」と。 すべてを得るために、すべてをさし出せ。何物も残しておかず、何物をも取りもどすな、ただひたすらわたしを頼…

キリストに倣いて(3.37.4 心の自由を得るために、まったく自分を捨てること)

ある人々は自分を捨てるが、いくらか例外を設ける。これはまだ神を十分に信頼し切っていないので、自分で自分のために用意しようとするのである。 またある人々は、最初はいっさいをささげるが、あとで誘惑におそわれると、先にささげたものをまた取りもどす…

キリストに倣いて(3.37.3 心の自由を得るために、まったく自分を捨てること)

つねに、いかなる時にも、大事にも小事にも、である。 わたしは例外というものを設けない、万事においてあなたが無一物になることを望むのである。 もしそうでなくて、あなたが内においても外においても自我の念を捨て去らないならば、どうしてあなたはわた…

キリストに倣いて(3.38.2 心の自由を得るために、まったく自分を捨てること)

主よ、私はいくたび自分を主におささげすべきでしょうか?またどういうことで自分を捨てるべきでしょうか?

キリストに倣いて(3.37.1 心の自由を得るために、まったく自分を捨てること)

わたしの子よ、自分を捨てよ、そうすればわたしを見出すだろう。 何をも望まず、何物をも持つな、そうすればつねに利益を得るだろう。 なんとなれば、あなたが自分をまったくわたしにささげて。これを取りもどそうとしないならば、すぐにいっそうゆたかな恩…

キリストに倣いて(3.36.3 人のむなしい批評に対して)

「あなたはどういう者なので、死すべき人間を恐れるのか?」(イザヤ書51.12) かれはきょうは生きているが、あすは見えなくなってしまうのである。 神を畏れよ、そうすれば人の威嚇など恐れるにはおよばないだろう。 だれか侮辱の言葉をはいたところで、それ…

キリストに倣いて(3.36.2 人のむなしい批評に対して)

かれは他人の教化と救霊のために、全力を尽くして働いた。しかしときどき人々から是非され、軽蔑されるのを免れることはできなかったのである。 それでかれは、すべてをご存じの神に、いっさいをお任せし、自分を悪しざまに言う者や、自分について根拠のない…

キリストに倣いて(3.36.1 人のむなしい批評に対して)

わたしの子よ、あなたの心をしっかりと主に据えて、あなたの良心があなたの潔く罪のないことを証するかぎり、人の批評など恐れるな。 このようにして忍耐するのは、よいことで、また幸福なことである。そしてこれは、自分よりも神を頼みとしている謙遜な心の…

キリストに倣いて(3.35.3 この世においては誘惑を免れ得ないこと)

あなたはいつでも自分の意のままに、霊的慰めを受けることができると思うのか? わたしの諸聖人も始終それを受けていたわけではない。かえって多くの苦しみや、さまざまな誘惑や、大なる悲しみに出会ったのであった。 けれどもかれらは「この世の苦しみが、…

キリストに倣いて(3.35.2 この世においては誘惑を免れ得ないこと)

あなたはもしこの世から安息を求めるならば、どうして永遠の安息に達することができようか? 多くの安息を得ようとせず、大なる忍耐をする覚悟を決めよ。 真の平安は、地上でなく天上に、人間その他の被造物でなくただ神にのみこれを求めよ。 あなたは神を愛…

キリストに倣いて(3.35.1 この世においては誘惑を免れ得ないこと)

わたしの子よ、あなたはこの世においては決して安全であり得ない。生きているかぎりつねに霊的武器を必要とするのである。 あなたは敵の中に住んでいるのであって、右からも左からも攻撃される。 それで、忍耐の楯で、四方八方を防がなければ、あなたは長い…

キリストに倣いて(3.34.4 神を愛する者は、万事にこえて万事において神を味わう)

けれども主よ、「海の力を支配し、波の動揺をお鎮めになる」(詩編88.10)おかたよ、「起って私をお助けください。」(詩編43.26) 「戦闘を好むもろもろの国民を打ち散らして下さい」(詩編67.31)おん力をもってかれらを打ち砕いて下さい。 ねがわくは主の奇跡を…