キリストに倣いて(3.41.2 この世の名誉をことごとく軽んずること)

 主よ、私たちは盲目で、虚栄心のためにすぐ迷わされます。

 よくよく自分を反省してみますと、私が被造物から不当な侮辱を加えられたことは一度もありません。それゆえ、私には主をお怨みすべき道理は少しもないのであります。

 なんとなれば私は、主に対してしばしば重い罪を犯しましたので、あらゆる被造物が私に対して武器を取って起つのも当然だからであります。

 ですから恥辱と軽蔑とは当然私の受けるべきものでありますが、賛美と名誉と光栄とは主に帰せられるべきものであります。

 そしてもしすべての被造物に軽蔑され、見すてられ、まったく無視されることをも甘受する覚悟がないならば、私は内心の平安と力とを得ることができませんし、また霊的に照らされることも、主とまったく一致することも、できないのであります。