2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

キリストに倣いて(4.2.2 神の大なる仁愛は、この秘跡において人に示されること)

ああいとも甘美でいとも慈しみ深いイエズスよ、そのとうとさを何びとも十分に説明することのできない主の聖体を拝領するために、いかに大なる尊敬と感謝、それに断え間のない賛美を主にささげるべきでしょう。 しかし私はこの聖体拝領のとき、わが主のみ許に…

キリストに倣いて(4.2.1 神の大なる仁愛は、この秘跡において人に示されること)

弟子のこえ ああ主よ、私は主のおん慈しみと、主の大なるおん哀れみとを頼みとして、病んではわが救主、飢え渇いては生命の泉、困窮しては天の王、しもべとしてはその主、被造物としては造物主、寂しい者としては優しい慰安者なる主のみもとに行くのでありま…

キリストに倣いて(4.1.13 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

もしこの至誠なる秘跡が、ただ一か所でしか施されず、世界中でただひとりの司祭しかこれを聖別しないとしたら、人々はいかに大きい熱望をもって、その場所、またそういう神の司祭のもとに行き、その神聖な奥義の祭りの行われるのを見ようとするでしょう? し…

キリストに倣いて(4.1.12 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

しかし大いに嘆かわしく、残念千万なのは、私たちが生温く怠りがちで、救われるべき者の希望も功績もすべてキリストに基づいているのに、もっと深い愛情をもってそのキリストを拝領したいと思わないこと、これであります。 なんとなれば、主は私たちの成聖と…

キリストに倣いて(4.1.11 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

ああ、この秘跡のおどろくべき玄妙な恩恵よ!それはただキリストに忠実な信者だけが知っているのであって、信仰のない者や罪の奴隷である者には体験することができません。 この秘跡によってこそ、霊的恩恵は与えられ、霊魂の失われた力は回復され、その罪に…

キリストに倣いて(4.1.10 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

ああ神よ、世界の目に見えぬ創造主よ、主が私たちに対してなさることはいかに不可思議でしょう!主がお選みになった者、この秘跡をもってご自身を授けようとなさる者のために、万事をお計らいになることは、いかに甘美と恵みとに満ちているでしょう! なんと…

キリストに倣いて(4.1.9 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

多くの人々は、いろいろなところに駆けつけて、聖人方の遺物を見、その行なったことを聞いて驚嘆します。またその聖堂の壮大な建築を仰ぎ見、絹や黄金に包まれているその聖骨に接吻します。 しかも見よ、私の神、聖中の聖、人類の創造主、諸天使のあるじであ…

キリストに倣いて(4.1.8 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

もっとも敬虔であったダビデ王は、昔祖先たちに賜わったおん恵みを思い出し、神の聖櫃のみ前で、力のかぎり舞い踊りました。また種々さまざまな楽器を作り、詩編を編み、これを喜び歌わせることとし、自分でもたびたび聖霊の恩恵に動かされて竪琴を弾きなが…

キリストに倣いて(4.1.7 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

それなのに、なぜ私は主のとうといみ前において、心がもっと燃え立たないのでしょうか? これら古の聖なる大祖や預言者たち、また国王、領主たちも、その全人民とともに、あれほど熱烈な愛情を傾けて神を礼拝したのに、なぜ私は主の聖なる奥義をお受けするた…

キリストに倣いて(4.1.6 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

けれどもとうとい物を蔵めた契約の櫃と、得も言われぬ諸徳を具えておいでになる主のいと潔き聖体との間には、非常に大きなちがいがあります。また来たるべき事物の象徴であった律法の犠牲と、古のあらゆる犠牲の完成である主のお体の真の犠牲との間にも、は…

キリストに倣いて(4.1.5 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

ああ、私の神よ、かれらは主をお喜ばせするために、どれほど努力したことでしょう! それに私のなすところは、ああ、なんと少ないことでしょう!私が聖体拝領の準備をするときに用いる時間は、なんと短かいことでしょう! 私がまったく心を集中して、気を散…

キリストに倣いて(4.1.4 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

ごらん下さい、義人ノエは少数の人々と救われるために、百年も骨を折って箱船を造りました。それに私は、どうして一時間のうちに、世界の創造主をうやうやしくお迎えする準備ができましょうか? 主の偉大なしもべで、かつ主の特別な友人であったモーセは、腐…

キリストに倣いて(4.1.3 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

この愛深いご寛恕と親切なお招きとは、そもそも何を意味するのでしょうか? 私は自分で頼みとすることのできる一つの善の心覚えもありませんのに、どうしてあえて近づくことができましょうか。 私はたびたび主の慈しみ深いお顔に背きましたのに、どうして主…

キリストに倣いて(4.1.2 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

主は、私がもし主と関係を有したいと思うなら、信頼をもって主に近づくように、またもし永遠の生命と光栄とを得たいと思うなら、朽ちぬ糧を受けるようにと命じておいでになります。 「わたしのもとに来い、すべて労苦して重荷を負う者よ、わたしはあなたがた…

キリストに倣いて(4.1.1 いかにうやうやしくキリストをお受けすべきか)

弟子のこえ ああ永遠の真理でおいでになるキリストよ、これらは、同じ時に仰せになったものでもなければ、また同じ所に記してあるものでもありませんが、みな主のみ言葉でございます。 それで、これは主のお言葉であって真理でありますから、すべて私が感謝…

キリストに倣いて(第四巻 聖体の秘跡 聖体拝領に関するおん勧告)

キリストのおこえ 主はおおせられる、「わたしのもとに来い、すべて労苦して重荷を負う者よ、わたしはあなたがたを休ませよう。」(マタイ11.28) 「わたしの与えようとするパンは、この世を生かすためのわたしの肉である。」(ヨハネ6.53) 「取って食せよ、こ…

キリストに倣いて(3.59.4 すべての希望と信頼とは、ただ神にのみおくべきこと)

というのは、私たちの平和幸福のためになると思われるものも、主がおいでにならなければ、みなむなしく、ほんとうに、すこしも私たちの幸福の助けにならないからであります。 ゆえに主はすべての善の目的、生命の絶頂、言葉の深い淵にましまし、何物にもまさ…

キリストに倣いて(3.59.3 すべての希望と信頼とは、ただ神にのみおくべきこと)

ゆえに、ああ主なる神よ、私はわが希望と信頼とをことごとく主におき、私の患難も煩悶もすべて主に打ち明けます。なんとなれば、私の見るところでは、主のほか、なんでもみな弱い、変わりやすいものだからであります。 なぜというのに、主が私を支え、助け、…

キリストに倣いて(3.59.2 すべての希望と信頼とは、ただ神にのみおくべきこと)

「人はみな自分のことを求め」ます(フィリピ書2.21)。けれども主はただ私の救霊と、進歩とばかりをお望みになり、すべてのことを私にとってためになるようにしてくださいます。 そして主はたとい私をいろいろな誘惑や不運にお会わせになることがあっても、そ…

キリストに倣いて(3.59.1 すべての希望と信頼とは、ただ神にのみおくべきこと)

主よ、この世にあるもので、私の信頼し得るものはなんでしょう?また天下にあるすべての物の中、私のこの上ない慰めとなるものはなんでしょう? 私の主なる神よ、それはおん慈愛かぎりない主ではありませんか? 私は主を離れて、うまくいったことが、どこに…

キリストに倣いて(3.58.10 高遠なことや、うかがい知るを許さぬ神のおぼしめしをせんさくせぬこと) 

幼子とともに甘んじて自らへりくだることを、恥ずかしく思っていやがる人は災難である。なんとなれば、天国の門は低いので、そういう人は中にはいることができないからである。 この世において「自分の慰めを有する富める人」(ルカ6.24)も災難である。 なぜ…

キリストに倣いて(3.58.9 高遠なことや、うかがい知るを許さぬ神のおぼしめしをせんさくせぬこと)

多くの人々は、神のみ国においてだれが一番偉いかを調べるか、自分がその最小の者の中にさえ加えられる価値があるかどうかは知らない。 天国ではみな偉いのであるから、そこでたとい最小の者にでもなれば、それは大したことである。なんとなればみな神の子と…

キリストに倣いて(3.58.8 高遠なことや、うかがい知るを許さぬ神のおぼしめしをせんさくせぬこと)

もし人々が満足して、そのむなしい議論を慎しみさえすれば、かれら諸聖人も大いに---この上なく満足するのである。 かれらは自分の功績を誇らない、なぜならかれらは善を何一つ自分に帰せず、ことごとくわたしに帰するからで、それはわたしがかぎりない愛か…

キリストに倣いて(3.58.7 高遠なことや、うかがい知るを許さぬ神のおぼしめしをせんさくせぬこと)

だからわたしの子よ、あなたが知り得ぬ物事を、物好きに論ずることを慎しみ、むしろ神のみ国の相続者中に、たといその最小の者としてでも仲間入りができるよう心がけ、努めるべきである。 そしてまた、たとい天国でだれがひときわすぐれて聖であり偉大である…