キリストに倣いて(3.59.3 すべての希望と信頼とは、ただ神にのみおくべきこと)

 ゆえに、ああ主なる神よ、私はわが希望と信頼とをことごとく主におき、私の患難も煩悶もすべて主に打ち明けます。なんとなれば、私の見るところでは、主のほか、なんでもみな弱い、変わりやすいものだからであります。

 なぜというのに、主が私を支え、助け、慰め、教え、護ってくださらないならば、多くの友だちも役に立たず、有力な後援者も助けにならず、賢い相談相手もためになる答えを与えず、学者の書物も私を慰めず、いかなる富も私を救わず、どんな静かな楽しい場所も私を安心させることができないからであります。