キリストに倣いて(3.59.4 すべての希望と信頼とは、ただ神にのみおくべきこと)

 というのは、私たちの平和幸福のためになると思われるものも、主がおいでにならなければ、みなむなしく、ほんとうに、すこしも私たちの幸福の助けにならないからであります。

 ゆえに主はすべての善の目的、生命の絶頂、言葉の深い淵にましまし、何物にもまさって主を頼みとするのは、主のしもべたちの最大の慰めであります。

 私は目をあげて主を仰ぎ見ます、私の神、慈悲のおん父よ、私は主に信頼をおきます。

 なにとぞ天のおん祝福をもって、私の霊魂を祝し、聖めてください、そうすればそれは主の聖なるお住居、主の永遠の光栄の玉座となることができるでしょう。

 そして大いなるおん慈悲と、主の豊かなおん哀れみとに従い、私をかえりみ、主を遠く離れて、死のかげの地に追われ流浪っている、哀れなしもべの祈りにおん耳を傾けてください。

 この朽ちるべき人生のかずかずの危険の最中において、主の小さいしもべをかばい護り、主の恩恵を伴わせて導き、平和の道を通って永遠なる光明の国にいたらせてください。アーメン。