キリストに倣いて(4.49.1 永遠の生命に対するあこがれ、および戦う者に約束された報賞がいかに大きいかということ)

 わたしの子よ、あなたは、永遠の幸福に対するあこがれを、上から自分に注がれたと感じ、この肉体という住居を脱け出て、「回転の影のない」(ヤコブ書1.17) わたしの光輝を仰ぎ見たいと思うならば、あなたの影を開き、熱望のかぎりを尽くして、この聖なる霊感を受けるがよい。

かくも好意をもってあなたをあつかい、慈悲をもってあなたをかえりみ、熱烈にあなたをはげまし、力強くあなたを支え助けて、あなたが自分の重みで地上の物の方へ沈んで行かぬようにしてくださる、神のご恩に対して、あなたは深い感謝をささげるべきである。

 なんとなれば、あなたがこの域に達するのは、あなた自身の思想や努力によってではなく、ひとえに天来の恩恵および神のご訪問を恵まれることによってであるからである。そしてそれは、かようにしてあなたが徳に進み、いっそう謙遜になり、来たるべき戦いに備え、心の愛情をまったくささげてわたしにすがり、熱烈な意志をもってわたしに仕えるようになるためなのである。