キリストに倣いて(3.49.2 永遠の生命に対するあこがれ、および戦う者に約束された報賞がいかに大きいかということ)

 わたしの子よ、火はしばしば燃えるが、あがる焔は、かならず煙をも伴なわずにはいない。

 それと同様に、ある人々のあこがれの火は、天上の物事に向かって燃え上がるが、それにもかかわらず肉欲の誘惑を免れることはないのである。

 ゆえにかれらが熱心に神にねがい求めていることも、まんざら純粋に神のみ光栄ばかりを目的としているとはかぎらない。

 あなたの望みも、自分では熱烈きわまるものと思っているであろうが、やはりそうであることがしばしばある。

 なんとなれば私利私欲に染まっていることは、純粋、完全ではないからである。