キリストに倣いて(3.58.10 高遠なことや、うかがい知るを許さぬ神のおぼしめしをせんさくせぬこと) 

 幼子とともに甘んじて自らへりくだることを、恥ずかしく思っていやがる人は災難である。なんとなれば、天国の門は低いので、そういう人は中にはいることができないからである。

 この世において「自分の慰めを有する富める人」(ルカ6.24)も災難である。

 なぜなら、貧しい人々が神のみ国にはいるときも、かれらは外に立ったまま泣き悲しんでいるだろうからである。

 喜べ、謙遜な者よ、貧しい者よ、もしあなたがたが真理に従って歩むならば、神のみ国はあなたがたのものだからである。