キリストに倣いて(3.40.2 人は自分では一つの善をも有せず、何事をも誇り得ぬこと)

 ああ主よ、けれども主はつねに同一で、永遠に変わらず、いつも善であり、義であり、聖であり、すべてをよく、正しく、聖く行ない、英知をもってこれをお取り計らいになります。

 ところが進歩するよりも退歩しがちな私は、いつも同じ状態に留まることはありません、日に七度も変わるのであります。

 とは言え、主が嘉したもうて、助けのみ手をお伸べになりますと、たちまち万事がよい調子になってきます。それはあなただけが人間の力を借りずに私を助け、私を強めて、私の意見がいろいろと変わることなく、私の心がただ主独りに向かい、主の裡に安息するようにしてくださることがおできになるからであります。