キリストに倣いて(3.29.2 患難の際いかに神を呼び頼み、かつ賛美すべきか)

私はかような事態に臨んで、いまさら何を言うべきでしょう?主よ、ねがわくはみ旨の行なわれますように!私が苦しみ悩むのは、当然のことであります。

 ですから私は忍ばなければなりません。どうかして、暴風雨が過ぎ去って、凪になるまで立派に忍耐したいものであります。

 けれども私の神よ、私の慈しみ深いおかたよ、主の全能のみ手は、これまでにもたびたび私にしてくださったように、この誘惑をも私から取り去り、またその激しい力をやわらげて、私がまったく倒れてしまわないようにしてくださることがおできになります。

 そして、私にとってむつかしければむつかしいほど、主にとってはたやすいのでありまして、「これこそいと高き者の右手の転機」(詩篇76.11)なのであります。