キリストに倣いて(3.30.6 神のおん助けを呼び求めること、および恩恵が再び授けられるのを待ち望むこと)

 もしあなたが正しく考え、真理に徹して思いめぐらすならば、患難不幸のために決してそれほど落胆して悲しむべきではない、かえって喜んで感謝すべきである。実際、わたしがあなたを悲しみをもって苦しめ、容赦しないのを、唯一の喜びとなすべきである。

 「父の私を愛したもうたように、わたしもまたあなたがたを愛した」(ヨハネ15.9)とは、わたしが愛する弟子たちに告げたところである。しかしわたしがかれらを遣わしたのは、この世の楽しみを受けさせるためではなくて大いなる戦闘をさせるためであり、名誉を得させるためではなくて侮辱をこうむらせるためであり、怠けさせるためではなくて働かせるためであり、休ませるためではなくて忍耐により多くの果を結ばせるためであった。

 わたしの子よ、これらの言葉を忘れぬようにせよ。