キリストに倣いて(3.30.4 神のおん助けを呼び求めること、および恩恵が再び授けられるのを待ち望むこと)

 たといわたしが一時あなたに患難を与え、あるいはあなたの望んでいる慰めをあなたから奪い去ることがあっても、まったく見捨てられた、などと思うな。これこそ天国にいたる道だからである。

 そして万事望み通りに行くよりも、患難不幸に鍛えられる方が、あなたにとっても、他のわたしの僕婢にとってもためになる、ということは、これは疑いのないところである。

 わたしは隠れた考えを知っている。ときどきあなたが味気のない心の状態におかれることは、あなたの救霊のためにはなはだ益になる。というのは、それによってあなたが、物事のうまく行くのに慢心したり、柄でもないのに自惚れたりすることがなくなるからである。

 わたしの与えたものは、わたしが取り去ることも、すきな時に、返し与えることもできるのである。