キリストに倣いて(3.42.2 平安は人の間に求めてはならぬこと)
けれども何かの善事を自分に帰する者は、神の恩恵が自分に来るのを阻み止める。なんとなれば、聖霊の恩恵はつねに謙遜な心を求めるからである。
もしあなたがまったく自分をない者とし、被造物に対する愛をことごとく心から追い出すことができるならば、そのときこそゆたかな恩恵があなたのうちに流れこむだろう。
あなたが被造物に目を向けるとき、造り主のおん目はあなたから離れるのである。造り主のおんために、万事において自分に勝つことを学ぶがよい、そうすればあなたは神を知ることができるようになるだろう。
いかにつまらない物でも、これをみだりに愛し重んずるならば、それは無上の善(神)からあなたを引き離し、あなたを汚すだろう。