キリストに倣いて(3.45.2 すべての人を信じてはならぬこと、および言葉で過失を起こしやすいこと)

 だまされることも、困らされることも一度もないほど、万事に注意深く用心して、自分を守り得る人がだれかありましょうか?

 けれども、ああ主よ、主により頼み、純真な心で主を求める人は、それほどやすやすとは倒れないのであります。

 そしてそういう人は、たとい何かの患難におちいり、そのためいかに困らされても、主によってすぐに救い出され、あるいは主に慰められるでしょう。

 なんとなれば、主は主に依り頼む人を、いつまでも捨てておおきにならないからであります。

 友だちがさまざまの患難不幸に会っているときでも、つねに心変わりのしない頼りになる友はめったにありません。

 ああ主よ、万事においてもっとも忠実でおいでになるのは、ただ主だけであります、そして主のほかにそういう者はまたとありません。