キリストに倣いて(4.46.1 悪口されたときは、神を信頼すべきこと)

 わたしの子よ、しっかりと立って、わたしを信頼せよ。

 言葉はひっきょう言葉に過ぎぬではないか。空中を飛んで来るが、一個の石を傷つけることすらできないのである。

 もしあなたに罪があるなら、潔く行ないを改めようと思え。

 もしあなたの良心にやましいところがないなら、神のために甘んじてそれを忍ぼうと考えよ。

 あなたはまだ手ひどい打撃に耐えられないのであるから、ときどきせめて言葉ぐらいを忍ぶのはささいなことである。

 ところがそういうささいなことが、なぜあなたの胸にこたえるのだろう?それはあなたがまだ肉的で、必要以上に人にこだわっているからにほかならない。

 なんとなれば、あなたは軽蔑されることを恐れ、自分の過失のために非難されることを好まず、言いわけをして自分を庇おうとするからである。