聖フィリポ・ネリ司祭(記念日)

第一朗読  シラ書(集会の書) 35:1-12

 律法を守ることは、多くの供え物に匹敵し、

 掟に心を留めることは、和解の献げ物に、

 他人の親切に報いることは、穀物の献げ物に、

 施しをすることは、感謝の献げ物に匹敵する。

 主に喜ばれるには、悪事に手を染めず

 贖いを受けるには、不義に手を染めないことだ。

 献げ物を携えずに、主の御前に出てはならない。

 これらすべては掟が命じていることだから。

 正しい人の供え物は、祭壇に脂肪を滴らせ、

 その香ばしい香りはいと高き方の御前に昇る。

 正しい人のいけにえは、主に受け入れられ、

 記念の供え物は、忘れ去られることはない。

 あふれる心で主を賛美し、

 お前の労働の初穂を出し惜しみしてはならない。

 どのような献げ物も、喜びにあふれた顔で供え、

 喜んで十分の一を奉納せよ。

 いと高き方から、豊かに受けたのだから、

 あふれる心で、できるかぎりのものを献げよ。

福音朗読  マルコによる福音    10:28-31

 (そのとき、)ペトロがイエスに、「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに従って参りました」と言いだした。イエスは言われた。「はっきり言っておく。わたしのため、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」