待降節第4月曜日

第一朗読  雅歌   2:8-14      

 恋しい人の声が聞こえます。

 山を越え、丘を跳んでやって来ます。

 恋しい人はかもしかのよう

 若い雄鹿のようです。

 ごらんなさい、もう家の外に立って

 窓からうかがい

   格子の外からのぞいています。

 

 恋しい人は言います。

 「恋人よ、美しいひとよ

      さあ、立って出ておいで。

 ごらん、冬は去り、雨の季節は終った。

 花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た。

   この里にも山鳩の声が聞こえる。

 いちじくの実は熟し、ぶどうの花は香る。

 恋人よ、美しいひとよ

    さあ、立って出ておいで。

 

 岩の裂け目、崖の穴にひそむわたしの鳩よ

 姿を見せ、声を聞かせておくれ。

 お前の声は快く、お前の姿は愛らしい。」

 

  または、(ぜファニア3:14-17)

 

  娘シオンよ、喜び叫べ。

  イスラエルよ、歓呼の声を上げよ。

  娘エルサレムよ、心の底から喜び踊れ。

    主はお前に対する裁きを退け

  お前の敵を追い払われた。

  イスラエルの王なる主はお前の中におられる。

  お前はもはや、災いを恐れることはない。

 

    その日、人々はエルサレムに向かって言う。 
    「シオンよ、恐れるな

  力なく手を垂れるな。

    お前の主なる神はお前のただ中におられ

  勇士であって勝利を与えられる。

  主はお前のゆえに喜び楽しみ

  愛によってお前を新たにし

   お前のゆえに喜びの歌をもって楽しまれる。」


  福音朗読  ルカによる福音   1:39-45

 そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」