聖トマス西と十五殉教者(記念日)(年間第26水曜日 )

第一朗読  ヨブ記 9:1-12、14-16
ヨブは(友に)答えた。

 

それは確かにわたしも知っている。

神より正しいと主張できる人間があろうか。

神と論争することを望んだとしても

千に一つの答えも得られないだろう。

御心は知恵に満ち、力に秀でておられる。

神に対して頑になりながらなお、

      無傷でいられようか。

神は山をも移される。

怒りによって山を覆されるのだと誰が知ろう。

神は大地をその立つ所で揺り動かし

地の柱は揺らぐ。

神が禁じられれば太陽は昇らず

星もまた、封じ込められる。

神は自ら天を広げ、海の高波を踏み砕かれる。

神は北斗やオリオンを

すばるや、南の星座を造られた。

神は計り難く大きな業を

数知れぬ不思議な業を成し遂げられる。

神がそばを通られてもわたしは気づかず

過ぎ行かれてもそれと悟らない。

神が奪うのに誰が取り返せよう。

「何をするのだ」と誰が言いえよう。
 

 わたしのようなものがどうして神に答え

神に対して言うべき言葉を選び出せよう。

わたしの方が正しくても、答えることはできず

わたしを裁く方に憐れみを乞うだけだ。

しかし、わたしが呼びかけても返事はなさるまい。

わたしの声に耳を傾けてくださるとは思えない。

福音朗読  ルカによる福音書 9:57-62


 (そのとき、イエスと弟子たち)が道を進んで行くと、イエスに対して、「あなたがおいでになる所なら、どこへでも従って参ります」と言う人がいた。イエスは言われた。「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない。」そして別の人に、「わたしに従いなさい」と言われたが、その人は、「主よ、まず、父を葬りに行かせてください」と言った。イエスは言われた。「死んでいる者たちに、自分たちの死者を葬らせなさい。あなたは行って、神の国を言い広めなさい。」また、別の人も言った。「主よ、あなたに従います。しかし、まず家族にいとまごいに行かせてください。」イエスはその人に、「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」と言われた。