12月21日  (降誕四日前) 

  第一朗読  雅歌 2:8-14

               △またはゼファニヤ3:14-17
恋しい人の声が聞こえます。

山を越え、丘を跳んでやって来ます。

恋しい人はかもしかのよう

若い雄鹿のようです。

ごらんなさい、もう家の外に立って

窓からうかがい

格子の外からのぞいています。

 

恋しい人は言います。

「恋人よ、美しいひとよ

   さあ、立って出ておいで。

ごらん、冬は去り、雨の季節は終った。

花は地に咲きいで、小鳥の歌うときが来た。

この里にも山鳩の声が聞こえる。

いちじくの実は熟し、ぶどうの花は香る。

恋人よ、美しいひとよ

   さあ、立って出ておいで。

 

岩の裂け目、崖の穴にひそむわたしの鳩よ

姿を見せ、声を聞かせておくれ。

お前の声は快く、お前の姿は愛らしい。」

福音朗読  ルカによる福音書 1:39-45
 そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」