年間第7火曜日
第一朗読 シラ書(集会の書) 2:1-11
子よ、主に仕えるつもりなら、
自らを試練に向けて備えよ。
心を引き締めて、耐え忍べ。
災難のときにも、取り乱すな。
主に寄りすがり、決して離れるな。
そうすれば、豊かな晩年を送ることになる。
身にふりかかる艱難は、すべて甘受せよ。
たとえ屈辱を受けても、我慢せよ。
金は火で精錬され、
人は屈辱のかまどで陶冶され、
神に受け入れられる。
〔病気のときも貧しいときも、主に依り頼め。〕
主を信頼せよ。そうすれば必ず助けてくださる。
お前の歩む道を一筋にして、主に望みを置け。
主を畏れる人たちよ、主の憐れみを待ち望め。
わき見をしてはならない。
さもないと、道を踏み外す。
主を畏れる人たちよ、主を信頼せよ。
そうすれば必ず報われる。
主を畏れる人たちよ、主が賜るすばらしいこと、
すなわち、永遠の喜びと憐れみを待ち望め。
〔主は喜びに満ちた永遠の賜物を
報酬として与えてくださる。〕
昔の人々のことを顧みて、よく考えてみよ。
主を信頼して、欺かれた者があったか。
主を敬い続けて、見捨てられた者があったか。
主を呼び求めて、無視された者があったか。
主は、慈しみ深く、憐れみ深い方、
わたしたちの罪を赦し、
苦難のときに助けてくださる。
福音朗読 マルコによる福音書 9:30-37
(そのとき、イエスと弟子たちは) ガリラヤを通って行った。しかし、イエスは人に気づかれるのを好まれなかった。それは弟子たちに、「人の子は、人々の手に引き渡され、殺される。殺されて三日の後に復活する」と言っておられたからである。弟子たちはこの言葉が分からなかったが、怖くて尋ねられなかった。
一行はカファルナウムに来た。家に着いてから、イエスは弟子たちに、「途中で何を議論していたのか」とお尋ねになった。彼らは黙っていた。途中でだれがいちばん偉いかと議論し合っていたからである。イエスが座り、十二人を呼び寄せて言われた。「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。」そして、一人の子供の手を取って彼らの真ん中に立たせ、抱き上げて言われた。「わたしの名のためにこのような子供の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしではなくて、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。」