テモテへの手紙1 6・6-9

もっとも、信心は、満ち足りることを知る者には、大きな利益の道です。なぜならば、私たちは、何も持たずに世に生まれ、世を去る時は何も持っていくことが出来ないからです。食べる物と着る物があれば、私たちはそれで満足すべきです。金持ちになろうとする者は、誘惑、罠、無分別で有害なさまざまの欲望に陥ります。その欲望が、人を滅亡と破滅に陥れます。

 

あなたは今日の業に安んじよ。まず大事業をする考えを放棄せよ。エレミヤはその弟子バルクを戒めて言う、「あなたは己のために大いなることを求めるのか、これを求めてはならない」と。私たちはおのおのの社会の教導者であろうと願うために、私たちの革新事業は挙がらないのである。私たちは各自に革新すべき区域が与えられたのではないか?あなたはすでに安心立命の位置に立ったとするのか、そうであるならばまずあなたの家族に及ぼし、あなたの友人を教化せよ。あなたの隣人に慰籍(なぐさめ)の清水一杯を与えよ。あなたに来る貧者を、あなたから善が施さないうちにあなたの門前から立ち去らせないようにせよ。私に勤めようとする精神があれば、私の今日の位置においてなすべき業は積んで山となっている。(内村鑑三、伝道、一日一生より)

 

大きなことを考えてはならない。まずは家族、そして友人。キリストの生き様から学ぶ平安(福音)を家族、友人に伝えて安心させることが肝要である。(林、5/27)