ルカによる福音 9:7-9

第一朗読  コヘレトの言葉 1:2-11

 コヘレトは言う。

  なんという空しさ

  なんという空しさ、すべては空しい。

 

  太陽の下、人は労苦するが

  すべての労苦も何になろう。

  一代過ぎればまた一代が起こり

  永遠に耐えるのは大地。

  日は昇り、日は沈み

  あえぎ戻り、また昇る。

  風は南に向かい北へ巡り、めぐり巡って吹き

  風はただ巡りつつ、吹き続ける。

  川はみな海に注ぐが海は満ちることなく

  どの川も、繰り返しその道程を流れる。

 

  何もかも、もの憂い。

  語り尽くすこともできず

  目は見飽きることなく

  耳は聞いても満たされない。

  かつてあったことは、これからもあり

  かつて起こったことは、これからも起こる。

  太陽の下、新しいものは何ひとつない。

  見よ、これこそ新しい、と言ってみても

  それもまた、永遠の昔からあり

  この時代の前にもあった。

  昔のことに心を留めるものはない。

  これから先にあることも

  その後の世にはだれも心に留めはしまい。

福音朗読  ルカによる福音      9:7-9

  (そのとき、) 領主ヘロデは、これらの出来事をすべて聞いて戸惑った。というのは、イエスについて、「ヨハネが死者の中から生き返ったのだ」と言う人もいれば、「エリヤが現れたのだ」と言う人もいて、更に、「だれか昔の預言者が生き返ったのだ」と言う人もいたからである。しかし、ヘロデは言った。「ヨハネなら、わたしが首をはねた。いったい、何者だろう。耳に入ってくるこんなうわさの主は。」そして、イエスに会ってみたいと思った。