キリストに倣いて(3.56.1 自分を捨て、十字架を取ってキリストに倣うべきこと)

 わたしの子よ、あなたは自分を離脱することが多ければ多いほど、それだけよくわたしのうちにはいることができるだろう。

 外に何も望むところがなければ、内に平安をもたらすように、内において自分を捨てれば人は神と一致するのである。

 わたしはあなたに、反対も不平もなくわたしの意に従ってまったく自分を捨てることを学んでもらいたい。

わたしに従え、「わたしは道であり、真理であり、生命である。」(ヨハネ14.6) 道がなけば行くことができない、真理がなければ知ることができない。生命がなければ生きることができない。

 わたしはあなたのたどるべき道であり、あなたの信ずべき真理であり、あなたの望むべき生命である。

 わたしは間違いのない道であり、誤りのない真理であり、終わりのない生命である。

 わたしはもっともまっすぐな道であり、この上ない真理であり、真の生命、至福な生命、創造られぬ生命である。

 もしわたしの道にとどまるならば、あなたは真理を知り、真理はあなたを自由にし、あなたは永遠の生命を得るだろう。