ミカ書7・18-20

ミカ書7・18-20

あなたのような神がほかにあろうか?咎を除き、罪を赦される神が。神は御自分の嗣業の民の残りの者に、いつまでも怒りを保たれることはない。神は慈しみを喜ばれるゆえに、主は再び我らを憐れみ、我らの咎を抑え、すべての罪を海の深みに投げ込まれる。どうか、ヤコブにまことを、アブラハムに慈しみを示してください。その昔、我らの父祖にお誓いになったように。
 
神よ私はあなたの富貴をもって私の国民をお恵み下さることを願わない。彼らはすでにありあまる富をもっている。富ははなはだしく彼らを堕落させた。そして愛なる神はなおこの上に罪悪の科(とが)を彼らに課して堕落の上に堕落をお加えにはならないだろう。まことに神よ、もし聖意(みこころ)ならば彼らの上に饑饉(ききん)をお下しになるのもよい。彼らの茶と生糸とを腐食させるのもよい。もしやむを得なければ新火山を起こして溶岩に田圃(たんぼ)を埋めさせるのもよい。この国民の霊魂(たましい)を清めて下さい。その方法のいかんについてはひとえにこれをあなたの聖旨に任せます。ただ願う神よ、この国に精神的大革命を起こして下さい。この国を真正(まこと)の聖人国として下さい。日本を十七世紀の英国のようなものとして下さい。(内村鑑三、7/10)
 
内村鑑三は戦前の人である。つまり、その後に第二次世界大戦が起きた。それは日本国民にとって未曾有の大災害ではなかっただろうか?東日本大震災もそうである。関東大震災も、阪神大震災もそうである。日本の国民はそれらによって聖人になったのだろうか?私たちは創世記のソドムとゴモラの数少ない良い人のように、地の塩として、パン種としてイエスキリストに従いたいと思う。