詩篇71-20

あなたは多くの災いと苦しみを、わたしに思い知らせられましたが、再び命を得させてくださるでしょう。地の深い淵から、再び引き上げてくださるでしょう。

 

人生には悲惨事が多い。しかしこれを償(つぐな)ってなおあまりある恩恵事がある。復活がこれである。このことがあって、そしてまたこのことを望んで、この涙の谷は歓喜の楽園と化すのである。私も多数の人とともにこの世にあって多くの重い苦難(くるしみ)に会った。しかし私は望みまた信じる、わが神がキリストにあって私を再び活(い)かしてくださることを。そして墓の底から私を挙げられて私を天の清き所に住まわせて下さることを。そしてこの大希望が私の内にあるために、私はこの世のすべての苦難に勝つことができてあまりある。「ああ死よ、お前の刺(はり)はどこにあるのか。ああ陰府(よみ)よ、お前の勝利(かち)はどこにあるのか」。それは、「私たちが受ける暫くの軽い苦しみは、極めて大いなる限りない重い栄えを私たちに得させるのである」(2コリント4-17)(内村鑑三、7-19)

 

私は死んだら、この霊魂がどうなるか知らなかった。愛する人が死んだとき、その霊魂がどこへ行くのかを知らなかった。

イエス様はエルサレムにのぼる時に言った。「墓の中にいる者たちがみな神の子の声を聞き、善をおこなった人々は、生命を受けるためによみがえり、悪をおこなった人々は、さばきを受けるためによみがえって、それぞれ出てくる時が来るであろう。」(ヨハネによる福音書5・28-29)

よくぞ言って下さった、そして復活してくださった。きっと、この霊魂も復活するのであろう。これこそが希望。