テトスへの手紙2・11-13

実に、すべての人々に救いをもたらす神の恵みが現れました。その恵みは、わたしたちが不信心と現世的な欲望を捨てて、この世で、思慮深く、正しく、信心深く生活するように教え、また、祝福に満ちた希望、すなわち偉大なる神であり、わたしたちの救い主であるイエス・キリストの栄光の現れを待ち望むように教えています。

 

聖書は人類の救済に関する神の行動とその順序とを述べた書であります。前にも述べましたとおり、人類全体は神を離れて罪悪のうちに沈倫(ちんりん)しつつあるものでありますから、神は原始からその救済の道を設けられました。元来この道と申すものは世の初めをもって始まり、また世の終わりをもって終わるものでございますから、聖書の記事は人類の歴史と並行しております。神はどのようにして人類をお救いになるのか、また我々人類は神が聖書において示された方法に則ってどのようにして同胞を救おうかというような事がらについては、聖書は最も明瞭に我々に教えていると思います。(内村鑑三、7/29)

 

イエス・キリストが希望である。彼は偉大な愛をもって人々に彼自身の生き方、死に方そして復活を示された。私がどうしてそのように信じるのか?それは死という我々が直面している課題を考えた時や、目の前が真っ暗になる状況を考えた時でも、イエス・キリストが光だからである、希望の光であると思うからである。彼の愛は今後ずーと人類の歴史に残っていく希望である。