詩篇92・13-16

神に従う人はなつめやしのように茂り、レバノンの杉のようにそびえます。主の家に植えられ、わたしたちの神の庭に茂ります。白髪になってもなお実を結び、命に溢れ、いきいきとし、述べ伝えるでしょう。わたしの岩と頼む主は正しい方、御もとには不正がない、と。

 

日本語に訳しがたい英語の一つはノーブル(noble)という語である。高貴、高尚、壮大の文字は一つとしてその意を通じるには足りない。ノーブルとは理想を抱懐してこれを実行しようとする勇気をいう。すなわち世人のなしがたいと信ずることをあえてしようとする気品をいうのである。時の学説に反対し、己の確信を固守して、ついに西の方の暗黒大洋を横断して新大陸を発見したコロンブスはノーブルであった。時流の政治論を排し、英国の社会を堅固な自由の土台の上に据えたクロムウェルはノーブルであった。不可能と信じられていた教育策をついに可能にしたペスタロッチはノーブルであった。すなわちノーブルということは平凡なこと、すなわち俗なことの反対であって、理想を信じて大胆にこれを事実にさせることをいうのである。(内村鑑三、8/2)

 

クロムウェルを検索すると、以下の2名になる。

オリバー・クロムウェル(英語Olivromwell1599年4月25日 - 1658年9月3日)は、イングランド政治家軍人イングランド共和国初代護国卿鉄騎隊を指揮してエッジヒルの戦いマーストン・ムーアの戦いで活躍し、ニューモデル軍英語版新模範軍)の副司令官となる。ネイズビーの戦いで国王チャールズ1世をスコットランドに追い、議会派を勝利に導いた。護国卿時代には独裁体制をしいた。17世紀のイギリスで起きた清教徒革命の立役者の1人として、チャールズ1世を処刑し、英国史上唯一の共和制を敷いた。

トマス・クロムウェル(英語:Thomas Cromwell, 1st Earl of Essex1485年 - 1540年7月28日)は、イングランド王国テューダー朝政治家である。ヘンリー8世に側近として仕え、イングランドの宗教改革や「行政革命」を主導した。クロムウェルは欧米ではしばしば映画テレビドラマで描かれている。そのうち最も有名な作品は『わが命つきるとも』(A Man for All Seasons1966年アメリカ映画フレッド・ジンネマン監督)であろう。レオ・マッカーン演じるクロムウェルは、苦悩する主人公トマス・モアの最大の敵対者であり、無慈悲な野心家として描かれている。