コリントの信徒への手紙2、13・7-8

わたしたちは、あなたがたがどんな悪も行わないようにと、神に祈っています。それはわたしたちが、適格者と見なされたいからではなく、たとえ失格者と見えようとも、あなたがたが善を行うためなのです。わたしたちは、何事も真理に逆らってはできませんが、真理のためならできます。

 

戦いに勝って勝つのではない、真理(まこと)に従って勝つのである。戦いに負けて負けるのではない。真理にそむいて負けるのである。真理を究めることは、剣を磨くよりも大切である。真理は永久に勝つための武器であって、剣はわずかに一時の利を制するための機械にすぎない。私たちは最後の勝利を得るために、剣をもってするよりも、むしろペンをもって戦うことを望む。(内村鑑三、8/6)

 

レ・ミゼラブルの映画をホテルで見た。2回目である。主人公のジャン・バルジャンは、妹の子の為にパンを盗んだ罪で、19年間牢獄にて過ごす。仮釈放されて出てきたが、社会に受け入れられず、さまよっているときに、司教様と出会い、食事、寝る場所、温かい接待を受けた。しかしジャン・バルジャンは窃盗を働く、教会のものを盗み逃げた。しかし、警察に捕まってしまう。司教様は言う「その男のいうことは正しい、放してやりなさい。なぜ一番高価な銀の燭台を持って行かなかったのか?」。ジャン・バルジャンは悔い改める。

その後、彼は市長になり、工場の社長になる。従業員のファンティーヌ、隠していた娘(コゼット)にお金を送っているということが発覚して工場長(ジャン・バルジャンの部下)に追い出され、病気のコゼットにお金を送るため、髪を切り、奥歯を2本抜き、体を船長に売る。そして落ちぶれたファンティーヌ(やつれている)はジャン・バルジャンと会い、そしてコゼットを託して亡くなる。その時、彼の代わりに捕まった(仮釈放中に逃げていた)人がいた。ジャン・バルジャンはコゼットを預け、市長、社長の座を捨てて法廷に向う、「私がジャン・バルジャン24601である。」と。しかし、周りの人は彼が疲れているとして、本気に扱わない。

その後、コゼットは成年マリユスと恋に落ちる。彼は秘密結社に所属していたので、戦いに巻き込まれる。ジャン・バルジャンは悩む。マリユスを助けたらコゼットを失う。しかし、助けにいく。。。

ジャン・バルジャンは真理から逃げなかった。彼自身の利益の為にではなく、彼の立場ではなく、神様の声=彼自身の心の中の中の声を聞き取り(ジャン・バルジャンとは誰なのか?悔い改めたものではなかったか?と自問を続け)、行動した。