キリストにならいて(3.27.2 自分を愛する心はいと高き神に達するのをもっとも妨げること)
なぜむなしい悲しみにやつれ、余計な心配に気を疲らすのか。
あなたをわたしの意に任せよ、そうすれば少しも害をこうむるようなことはあるまい。
もし自分の利益を計り、自分の我意を通そうとして、このことかのことを求め、あるいはここかしこにいることを望むならば、あなたは決して心が安らかにならず、心配を免れないだろう。なんとなればどんな物にも何か欠点があり、どんな所にもだれかあなたに反対する者がいるだろうからである。