キリストに倣いて(4.11.6 キリストの聖体と聖書とは信者の霊魂にもっとも必要であること)

 ああ、司祭の職務はなんと偉大で名誉あるものでしょう!というのは、聖なる言葉をもって、み稜威尊い主を聖別し、そのくちびるをもってこれを祝し、その手をもってこれを捧持し、その口をもってこれを拝領し、またこれを他の人々に授かる権がかれに与えられているからであります。

 ああ、司祭の手はいかに清浄で、その口はいかに純潔で、そのからだはいかに神聖で、その心はいかに潔白であるべきでしょう、なんとなればかれのうちには純潔の源なる主がしばしばおはいりになるからであります。

 司祭の口からは、神聖、誠実、有益な言葉のほか出してはなりません、かれはしばしばキリストの秘跡を拝領するからであります。