キリストに倣いて(3.57.2 少しぐらい過失があっても、あまり落胆してはならぬこと)

 できるだけそれを心から追い出すようにせよ、そして心を乱された場合にも、そのためにくずおれてしまわず、また長い間それに捉われてはならぬ。

 喜んでそれを受けることができないにしても、せめては忍耐強くこらえる。

 たといいやなことを聞いて、憤慨の情が胸にムラムラとこみ上げるのを感じても、虫をおさえて、弱い者をつまずかせるような言葉をあなたの口から出してはならぬ。

 その煮えくり返っているあなたの胸の動悸も、すぐに静まり、心中の悩みも恩恵が帰ってくればやわらげられるだろう。

 わたしはまだ生きている(と主はおおせられる)、そしてあなたがわたしを頼みとし、熱心にわたしを呼び求めるならば、わたしはいつでも喜んであなたを助け、前にも増して慰めを与えるだろう。