キリストに倣いて(4.2.5 神の大なる仁愛は、この秘跡において人に示されること)

 驚くべきことであり、信ずべくしてとうてい人の悟り得ぬことであるのは、ああ私の主なる神よ、真の神で真の人にまします主が、パンと葡萄酒との見栄えのせぬ形色のうちに、まったくおこもりになって、拝領する者がこれを食しても、尽きないということであります。

 万物のあるじなる主は、何をも必要となさらぬのに、わざわざこの秘跡によって私たちの中に住まおうとなさるのであります。

 なにとぞ私の心とからだを汚れなく保って下さい。そうすれば私は喜ばしい、清い良心をもって、主の神秘な聖祭をしばしば行ない、主がもっぱらご自身のために拝領することができるでしょう。