キリストに倣いて(4.16.1 われわれの必要をキリストに打ち明けてその恩恵をねがうべきこと)

 弟子のこえ

 ああいとも甘美で慈しみ深い主よ、私はいま主を敬い謹んで拝領したいと思いますが、主は私の弱さも私が必要に悩んでいることも、その他私がいかに大なる罪悪や悪習におぼれているか、いかにしばしば圧迫され、誘惑され、悩まされ、汚されているか、ということも、ご存じであります。

 私が主のみもとにまいりますのは、救いを求めるためであります。私は主におん慰めとおん助けとを祈り求めます。

 私は、万事をご存じの主に、申し上げます。主には私の心にあるいっさいのことが明きらかであり、独り主のみ私を完全に慰め助けることがおできになるのであります。

 私が最も必要としているのはどういう善事であるか、また私がいかに不徳な者であるか、それは主がご承知のことであります。