キリストに倣いて(4.7.1 良心の糾明と遷善の決心について)

 お愛しする者のおこえ

 神の司祭は何よりもまず、この秘跡の聖別、取りあつかい、拝領にあたっては、はなはだ大なる心の謙遜と、深い畏敬の念と、全き信仰と、神をあがめるという敬虔な志とを抱いて、これにおもむかなければならぬ。

 一生けんめいあなたの良心を糾明し、真に痛快し謙遜に告白して、力のかぎりこれを洗い清めるがよい、これはあなたを苛責しあなたがはばかるところなくわたしに近づくのを妨げるような重罪が一つもないようにするためである。

 あなたのすべての罪を全般にわたって痛快し、毎日の罪科を特別に嘆き悲しめ。そしてもし余暇があったら、あなたの邪欲から生じたあさましいことを、心の底で神にすっかり告白するがよい。