キリストに倣いて(4.15.1 敬虔の恩恵は謙遜と克己とによって得られること)

 お愛しする者のおこえ

 あなたは敬虔になる恩恵をひたすら求め、熱心に乞い、しんぼう強く信頼をもって待ち、これを受けたならば感謝し、謙遜に保ち、力を尽くしてこれとともに働き、この天来のご訪問の時期と方法とは、神がよしとごらんになるまで、かれにお任せすべきである。

 あなたは心に敬虔をほとんど、あるいはまったく感じない時には、何よりもまず謙遜にならなければならぬ、しかしあまり落胆しすぎたり、むやみに悲しんだりしてはならぬ。

 神は長い間お与えにならなかったものを、刹那にお与えになることがしばしばある。

 またかれは時として、祈りの初期に与えるのをのばしておいでになったものを、最後にお与えになることがあるのである。